ダブルライディング (8)

昼休憩、千枝子は青井さんといろいろ話していた。

「どうやったらモテるんだろうな?」

「モテたいの?」

「いや、市川さんみたいな変なのには

モテたくないけど。」

「むかつく。」

「ほんま・・・モテないんだよな。」

「うーん。

青井さんって好きな人いると

積極的になるほう?」

「いや、消極的。」

「まさか、傷つくのが怖いとか??」

千枝子はニヤニヤしながら聞いた。

「俺、ナイーブだからね。」

「積極的になればいいのに。

男は当たって砕けろだよ!!」

一日の仕事が終わり、

青井陽介は疲れて自分の部屋の

ベッドに体を沈めた。

「あーっ、疲れた~。」

ふと今日の休憩時間のことが

頭をよぎる。

「積極的になれって言われてもな、

フラれるのは目に見えてるのに。」

はぁっと陽介は大きなため息を一つついた。

「当たってくだけろって、ほんまに砕けてしまうよ。」

胸が苦しい。

友達にも会社の人にも

もちろん千枝子にも言ってない。

陽介の好きな人のこと。


「なんであんなの、好きになったんだろうな。」

2008/11/26




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