ダブルライディング (4)数日が経った。
仕事にもだいぶ慣れてきて、
一日一日がすごく充実しているような気がした。
「昨日、連れが急にやってきて、
寝たの3時なんすよ。」
「あぁ、それはかわいそうですね。」
「本当はかわいそうなんて、思ってないっしょ?」
「うん。」
すっかり青井さんとは今では大の仲良しなのです。
「市川さん、何一人で笑ってるんっすか?キモイっすよ。」
「青井さんには言われたくないですよ。」
青井さんは結構毒舌なので、私も言い返したりしたら、
堺さん(キャリアウーマンな感じの女の人)に
「二人ともけんかしないの!!」
って言われている。
でも、私と青井さんは喧嘩をしている自覚はまったくなかった。
「青井さんって不思議ですよね。」
「んっ??何が??」
「いや、なんかムカツクこと言われてるのに
あんまり嫌な感じがしないんですよ。」
「まぁ、俺の人柄がよいからね。」
「はいはい。」
「あぁ、でも俺。冗談が通じる人にしか冗談言わないですよ。」
「確かに宮崎さんには全然言わないよね。」
「あっ、俺可愛い人に冗談言えないんだよね。」
「それって私が可愛くないってこと?」
「ははははっはは」
青井さんはめちゃくちゃ笑っていた。
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