田川紀久雄日記

詩の出版社が行なうイベントで朗読などで呼ばれるのは、吉増剛造や谷川俊太郎氏らである。詩の世界に夢をもてないのは、いつも著名な詩人しか招かないからだ。詩の世界ぐらい権威的なことを外してゆきたいものだ。政治の世界も酷いが詩の世界も閉鎖されていて酷いものだ。そして詩人たちも自分の眼や耳で確認しないでただ著名というだけで群れていく。詩の世界が芸能界のようになったらおしまいだ。それは詩人一人ひとりの問題なのである。しっかりと自分の畑を耕している詩人がほとんど見当たらない。となりの畑を気にしてもいたし方がない。毎日自分の畑には鍬をいれなければならない。そして風や雨や太陽などと会話をしていくことが自分の心を耕していくことだ。
誰にも振り向いてくれなくても、自分の畑から素晴らしい野菜や果物を作っていけば、いつかお客は招かなくても、向かうからやってくるものだ。だから黙々と畑を耕すことだ。心の畑は耕すほど豊になっていく。ミミズさんとも仲良くなれる。いろんな生き物たちが、いろいろとアドバイスをしてくれる。汗をかいたら美味しいお茶でも飲めばよい。
操車場も来週の初めには発送ができる。よくも26号まで漕ぎ着けたものだ。今月号から坂井信夫さんは新しい詩の連作がはじまった。高橋馨さんは、まだまだ続く「つれづれのベルクソン」。井原修さんも長谷川忍さんも野間明子さんも坂井のぶこさんもちゃんと自分の畑をたがやしている。読みたい方は、年間購読をお願いいたします。部数に限りがありますので、詩誌との交換はいたしておりません。
佐野カオリさんから山形の新種のさくらんぼが送られてきた。毎年ありがたい。多田農園のさんくらんぼは日本一だ。

漉林通信
2009/07/05




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