夏の関東征伐 第一次東征2

負けが込んでいるチームほど怖いものはない。いくらなんでもそろそろ勝つだろうという気はするし、相手だって我武者羅にくるだろうし、そもそもガンバには仙台の19試合連続勝ち星なし記録を止めた実績もある。おまけに当のガンバはチームの調子がよくない。相手が最下位の千葉とはいえ、いや、だからこそ余計に気の抜けないゲームである。

●サイドの決闘
先手を取るのはやはりガンバ。立ち上がりに初撃を加えるもののJEFゴールを陥れられず。その後もガンバの攻勢が続くが、この流れをただひとりJEFの谷澤によってひっくり返される。

安田の目の前でボールを持つ谷澤。小さくフェイントを入れながら揺さぶるところへ安田、敢然と突進しボールを奪取しようとする。しかしそれは谷澤の罠だった。足裏ですっとボールを引き戻し、チョンと斜め前へ出して、身体を入れかえて安田をかわす。突進をかわされた安田も反転、懸命に追いすがり、谷澤に手を掛けてしまう。ホイッスルが鳴ってFK。そして安田に突きつけられるイエローカード。

このプレーの後は谷澤の独壇場。迂闊に飛び込めない安田が躊躇いがちなポジショニングで谷澤にドリブル、パス、シュートとあらゆる選択肢を許してしまうと、谷澤の後方から坂本も加わってガンバの左サイドを突き崩す。とはいえ、JEFには前回のFC東京ほどの連動性、機能性があるわけではなく、所詮は谷澤頼みの単独突破。中央の山口、中澤、加地がJEFのチャンスを潰してシュートを打たせない。

いっぽうガンバはといえば上手くいっているのかそうではないのか、FC東京戦よりはボールを運べているしキープもできているが、JEFが守りを固めている中央を強引にこじ開けようとして悉く弾き返されている感じだ。

●ボスナー攻略作戦
シーズン開幕ゲームのJEF戦、圧倒的に攻め込むガンバの前に聳え立ったのがエディ・ボスナー。ボスナーがいる限りクロスは届かず、パスは通らない。とうとうJEFのゴールを割ることあたわず、スコアレスドローの憂き目にあったのだった。

そのボスナーがこのゲームでも立ちはだかる。ボスナーがいる限りクロスは届かず、パスは通らない。にもかかわらずボスナー支える堅陣に向かってガンバ攻撃陣、中央からの攻めを繰り返しては虚しく弾き返されるのみ。業を煮やしたのが西野監督。攻撃に変化をつけるため陣形を変えて手持ちの佐々木を投入すると、この小柄な16番は期待に違わぬ働き振りで敵陣左サイドを蹂躙する。右の勢い増せば、左もまた盛り上がる。右が出れば左が引き、左を突けば右が備える。右から左から休むことなく攻撃すれば、JEF守備陣もたまらず引きずり出される。左右に人を裂けば今度は真ん中開くのが道理。西野監督、中央の空隙を見計らうに

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Jリーグ
2008/07/23




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