円高シンドローム23日のチャート表に、とんでもない数字が踊った。
1ユーロ=122円
瞬間、世界中から既に殺到していた買い注文が、
爆発力を一気に高め、高みを目指したスペースシャ
トルは、ロケットエンジンに火をつけた。
おれが九ヶ月前にフランス研修に行った時には
170円だったものが、下りに下って120円。
この坂道でどれだけの金が消滅し、
どれくらいのやつが黒い涙を流したかと思うと
ぞっとするよな。
ぶっきらぼうな顔で気ままに散歩するチャート線は、
往々にして冷たい金属質なのだ。
海外旅行を考えていたやつにとっては願ってもない
ことだろうし、新婚さんは神の粋な祝福だとピース
サインまで飛び出そうだが、そうも行ってられない。
株や為替なんて無関係と、間抜けなフリでやり過ご
せる事態じゃないのだ。
なんせ要因はこっちにある。
飛びぬけた円高だ。
急速な円高には、日本人はひどく臆病。
バブルといざなぎ終焉で、どれだけ痛い目を見たか
を考えれば当然なんだけど。
早くも市場は反応を示している。
輸出に業績を頼っている企業が、ことごとく赤い収益
予測を打ち出したのだ。
日本人を見捨てた車業界は元からだが、
家電関係も海外進出の出鼻をくじかれる形になり、
中でもソニーは6割減…流石に笑えない。
これはサブプライムが弾けた時に既に予測されて
いた事態で、当たり前のことが当たり前のタイミング
でやってきたに過ぎないが、それでもいざニュース
の映像や新聞記事として見ると、衝撃の爆心地の
近さに呆然とするばかりだ。
まだ実感がない読者がいるなら、わかりやすく言お
うか。残酷からしれないが、濁して真実を教えない
ことの方がよっぽどひどいし、あんたも後悔するだ
ろう。
例えば東京なら、現在の第一段階において、
全企業の
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