32.憲法第9条を棄てるとき、日本人は限りなく堕落していく!

 (文中の〔  〕内は文引用者が補足するために追記したものです。また、太字も文引用者が強調のためにそうしたものです。)

「拠り所としての理想」という根源  田中優子

 「現行の憲法は、日本が占領されている時代に制定され、既に六〇年近くがたちました。新しい時代にふさわしい憲法の在り方についての議論が、積極的に行われています」――これは安倍首相の所信表明演説の一節である。私はこのような発言を聞くたびに、何か日本がとても小さなものになった気がする。それはこの文脈のなかの「憲法」を、「私の家」とか「この町の下水道」とか「村の公民館」と入れ替えても少しもおかしくないからだ。これを「倭小化(わいしょうか)」というのだろう。理想というものを古い、新しい、誰が作った、という次元に引きずり下ろしてしまう人々が、この世にはいるのである、日本の功利主義はここまで来た。そういう思いを抱きながら過ごしている目の前に、この本〔(『憲法第9

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2006/11/25




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