また帰ってきました!妊娠が分かったとたん、私という人間が大きく変わってしまった気がした。
食べ物の好みが変わる。好きだったお酒もコーヒーも飲みたくなくなったし、好物のお肉も、納豆も、卵も、どうしても食べたいと思えなかった。果物や野菜ばかり欲しくなって、まるで違う人間になったみたいだった。
大好きな読書が出来なくなった。英語はもちろんのこと、日本語も読み続けられない。読みたいとも思わない。いざ読んでみても、集中力が続かなくて、頭をおいてけぼりにして目だけが活字の上を流れてゆくのだ。
考えてみれば、今まで「私」だと思っていた人間は本当に「私」だったのだろうか。もしかしたら、まだ埋もれている「私」がたくさんいるのかもしれない。本嫌いの私、菜食主義の私…。今までと180度、別人の自分。好きなものが好きじゃなくなるというのは、本当に不思議な経験だった。
妊婦生活前半は、少しの間入院もしなければならず、なかなかしんどい毎日だった。退院したあとも家で安静にするように言い渡され、私は最低限の家事もできずに、ただぼーっと身を横たえて過ごしていた。
逆さに見上げた、窓の向こうに澄んだ青空が広がっていて、本を読むことも、テレビを見ることも、音楽を聴くこともせず、私は日がな一日ぼんやりと空を見つめていた。
あのとき私は、卵をじっと温め続ける親鳥のように、小さな命を生かすためにそこに在る動物となったように思う。ただそのためだけに毎日を過ごす私は、けれど、不思議なことにそれまでの生活より、いっそう、
生きている
ことをひしひしと感じていた。毎日を考え、感じて、何より行動することこそが、人生の輝きであると考えがちだけれど、「生」の輝きというものは何と奥深いものだろう。そしてこの小さな命は、生まれ出る前からもうすでに、私を変化させ、磨き、生きることの深みを教えてくれている。
世の中は良いことばかりでもないし、うまくいかないことも多いし、思うほど楽しさであふれているわけではないけれど、あのとき横になってみた窓の向こうの空の青さには、何だかこの世界の人たちの、純粋で澄んだ祈りが集まっているような気がした。
さて、現在妊娠7ヶ月、安定期に入りました。いまは体重の増えすぎが心配なほど、体調も良好です
ようやく、色々なことをしたいと思う気力がわいてきて、ブログにまた帰ってくることにしました! また活字に触れたいと思うようになり、文章を書きたいと思えるようになりました。今回の文章は、妊娠の初期の様子を私なりに残しておきたいなあと思ってまとめたものです。
次回からは、またぽつぽつ本の紹介を
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