重要記事「投機は悪なのか」エコノミスト080909号1.毎日新聞社の「エコノミスト」080909号が「投機は悪なのか」(原田泰・大和総研チーフエコノミスト)という重要記事を掲載している。
この記事はわずか2ページに過ぎないのに、極めて明晰に分かりやすく、しかも重要な内容が山積みに書かれている。まさに歴史に残る名論文と言えるのではないだろうか?
書かれている内容は当HPが散発的に書いてきたこととほとんど同じだが、筆者の原田氏が私などよりよほど頭脳明晰な為、「成る程こういう風に書けばよいのか!」とうなずいてしまう好記事である。以下、ある程度要約してご紹介するが、こういう名論文、しかも歴史に残るとさえいえるようなものは、必ず読者の方々はご自分で原文に当たっていただきたい。必ず多くの付加価値を獲得されると思う。
(以下要約)
1*「投機は価格を吊り上げるのではなく、価格を安定化するものであることを経済学的に初めて明瞭に述べたのはフリードマンだと思われる。
議論の本質は単純だ。投機家が利益を得るためには、安い時に買って、高い時に売らなければならない。安い時に買えば、安かった価格は少し上がり、高い時に売れば、高かった価格は少し下がるはずだ。投機によって価格の変動は小さくなる」。
2*勿論買占めをやれば価格はつりあがる。だが最後に利益を出すには、売るということが不可欠だ。これに失敗して破産した実例が述べられている。結局、買占めは旨くいかない(平均すると)。
3*2007年以降、石油の需要が減退しているのに価格が上がっている。この乖離が投機によると定量的に主張されているが、(ここから重要)そもそも原油価格は短期的な需要のみで決まるわけでない。BRICsの成長という長期的視野でやはり不足するだろうとの予測で上がることもある。だから投機で上がっているとの主張は短絡的要素がある。だが最近石油が下がっているから、やはり投機はあったのだろう。
4*石油が1バレル100ドルを越すと、代替商品(オイルサンド・オイルシェール・メタンハイドレートなど)がペイするはずだった。だがさっぱり開発は進まない。それは、開発しても石油は暴落するかも知れず、代替商品に手が出せないのだ。今、先物取引に言いがかりをつけている人もいるが(こういう書き方はされていない。安岡が分かり易くこなしている)、若しも先物取引を全てやめてしまったら、10年先の物価が誰にも分からなくなるから一気に世界経済は崩壊だ。
1.さて、投機の規制を主張される方は当然にこの程度のことを承知の上で規制を主張されなければならないと思う。つまり、「投機=善」との根拠は強く、それを論破することは不可能だと思う。だからたとえ米国が規制すると言い出しても産油国が自由市場
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