
瀋陽の散策はまだまだ続く。
次に私は張作霖の邸宅に行った。馬賊の棟梁から一代で身を起こし、日本を出し抜いて瀋陽に独立政権を樹立した張作霖。その張作霖の官邸兼私邸である。故宮にも負けないくらいの豪華な近代建築は圧巻だった。特にローマ様式の三階建ての大青楼の豪華さは特別である。奉天軍閥の首領として権力の絶頂にいた張作霖。その暮らしぶりがよくわかる豪邸であった。しかし、その張作霖も思いも駆けない形で生涯を閉じることとなる。1928年6月4日、京奉線と満鉄線が交差する皇姑屯陸橋付近に何ものかによって爆弾が仕掛けられ、張作霖の乗っていた特別列車が、列車ごと吹き飛ばされる事件が起きるのである。この事件によって張作霖は死亡。満州におけるパワーバランスも急速に変わって