半夏生(はんげしょう)二十四節気をさらに細分化した七十二候の中のひとつ。きょうのA新聞には日付と共に「半夏生」と書かれていたが、夏至から数えて11日目の今日がその日だ。「半夏(カラスビシャクともいう)」という多年草(有毒植物)が生えるからこの名がある。また今日から梅雨が後期に入るとも言われる。禁忌としては、この日には井戸に蓋をしなくてはならないとか、たけのこ、ワラビ、野菜を食べてはいけないとかがある。天地に毒気が満ちているからだそうだが、梅雨のこの時期、大雨で地盤が緩んだり、細菌が繁殖して食中毒を起こしたりしやすいことを思えば、なるほど理にかなっていると言えるかもしれない。
二十四節気でも怪しいのに七十二候なんてとても覚えられるものではない。それでも私がなんとなく覚えているのは、この「半夏生」が夏の季語になっているからかもしれない。……といって、別に句を覚えているわけでもないのだが(汗)。
「半夏生」と一緒に思い出すのが「夏安居(げあんご)」という仏教用語だ。「安居」とは雨季のことだが、その時期には草木が生い茂ったり毒虫が活動したりするので、僧は遊行せずに一ヶ所に集って修行する。雨季のある夏場に行われるので「夏安居」という。以前に永平寺での修行についての本を読んだら、今でもこの修行は行われているそうで、安居が明ける解夏(げげ)までは寺の外に出ないのだそうだ。
一年のうちで最も鬱陶しいこの長雨の時期、人は昔から注意を払って暮らしてきたのだろう。衛生面や環境面で改善されてきたいまの日本でも、これらの言葉の意味を知ればやはりそれなりに学ぶべきことは多い。
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