コラム:オカリナは民俗楽器か?(上)ある日、オカリナ好きのMさんが、フォークソングが好きだというので、私は、オカリナでフォークソングを吹いたら似合うだろうなあと思いました。
次の日、オカリナ好きのIさんが、複数管オカリナやキー付きオカリナが発展したら演奏の幅が広がるだろうというので、私は、オカリナで様々な音楽が演奏できたらいいなあと思いました。
その次の日、オカリナ好きのOさんが、オカリナを民俗楽器ととらえるか西洋楽器ととらえるか、という話をしていた際に、私は、この3つの話は同じ話であると気付きました。
まず用語の確認をすると、フォーク・ミュージック(folk music)というのは本来は民俗音楽という意味であり、フォーク・ソング(folk song)というのも本来は民謡(民俗歌謡)という意味ですが、日本では、1960~70年代に流行した、シンガー・ソングライター(singer-songwriter)がギターを弾きながら歌う曲が典型的なフォークソングです。歌詞は日常の風景を扱ったものや政治的メッセージを扱ったものが多いですが、実生活に密着しているという点が特徴です。
民俗楽器というのは、本来は伝統的に特定の地域で使われてきた楽器(その意味では「民族楽器」と書いても間違いではない)ですが、ここでは、生活に密着して使われる楽器という意味で使います。例えば、ギターやハーモニカは、現在は特定の地域や民族に限定されず愛用されていますが、民俗楽器として扱います。「カジュアルな楽器」というイメージがあります。
西洋楽器という表現は誤解を招きやすいかもしれません。西洋の特定地域で愛用される民俗楽器は、ここで言う西洋楽器として扱いません。西洋音階が出せることは最低条件ですが、ここでは典型的な西洋楽器として「オーケストラ楽器」とイメージした方が良いかもしれません。「フォーマルな楽器」というイメージがあります。
土笛は古代から世界各地で使用されていた民俗楽器です。土笛で西洋音階を出せるようにしたオカリナは、イタリアでは文句なしに民俗楽器(民族楽器でもある)ですが、日本や韓国ではどうでしょうか。12穴オカリナ、複数管オカリナ、プラスチック製オカリナなど、楽器の進化に向けた試行錯誤は活発ですし、韓国では教育現場でも普及しつつあります。
とりあえず今日はここまで。引き続き、
(中)では民俗楽器としてのオカリナの潜在力と可能性について、
(下)では西洋楽器としてのオカリナの潜在力と可能性について、
思いつくままに書いてみたいと思います。
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