事故で家族も家も失った少年が、奥さんを亡くされてひとりぼっちの先生の家に暮らすようになった。ある日、亡くなった先生の奥さんのタンスの中の下着に興味を持ってしまったのです。少年は女装して、真夏の夜更けに、奥さんの悩ましいランジェリーを身につけて、先生の部屋に入っていくのでした。
第1章 初めての女装外出
夕食の支度をしながら、台所の窓から外を見ていると空一面に黒い雲が広がり、今にも夕立の雨がふってきそうです。
「早く洗濯物を取り入れなくちゃ」、コンロの火を止めベランダのガラス戸をあけてサンダルを履き、シーツやバスタオル、それからあの人のワイシャツや肌着を先に取り込みました。その間にも雨が激しくなって、私のブラジャーやショーツは濡れてしまいました。
「ああ、せっかく乾いていたのに」
そう言いながら雨に濡れてしまったランジェリーを乾燥機に入れ終わると、自分のお気に入りのタンクトップも雨に濡れて体にぴったりとくっついていました。タオルで髪をぬぐい、鏡に映った自分の胸を包むブラジャーの上から両手でふくらみを寄せるようにしてみました。
3月からはじめたホルモン治療でふっくらとしてきた胸を、今夜もやさしく愛撫される事を想像するだけで、あそこがジーンと感じてくるのです。でも悲しいことにジーンと感じてくるのは、あそこといっても女の人にはない股間のあの部分なんです。
彼の手でやさしくにぎられて、亀頭をおおっている皮をずらし先端部を露出されるようになってから、ショーツのうすいナイロンの布地が触れても感じてしまうのです。
いまはもう、すっかり家の中では女装して暮らしています。
1年前の突然の交通事故で両親も、祖父母も亡くなり、独りぼっちになってしまったんです。
父の経営していた会社は倒産して、家も人の手に渡り行く当てのない私をあの人が助けてくれたのです