黒い柿留守の間に玄関の椅子の上に黒い柿が枝ごと置いてあった。まもなく電話が入って、贈り主が判った。部落の知人が持って来てくださったものだ。普通の甘柿として食べられるということだった。あの柿色の柿と比べると小ぶりで、剥いて食べると上品な甘さである。甘さ控えめで、近頃の洋菓子のように、甘さが抑えられたという感じの食感であった。
68年の人生で始めて体験した黒い柿であった。ご近所を散策して気がつかなかった。多分、目にしていたかもしれないが、プラムがなっているとしか認識していなかったのかもしれない。柿と指摘されて始めて気がついたのだった。
葉を落とした柿の木にたくさんの実をつけた柿が美しい色彩を放っている景色があちこちで見られる。冬に向かう田園地帯のしばらくの風物詩だ。今年は、豊作らしい。我が家も300個近く干し柿を吊るした。部落の人たちのご好意でいただいたものばかり。感謝。
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