イングランドの放り込み(6/25)6月25日(日)
イングランド 1対0 エクアドル (シュツットガルト)
★「放り込み」は難しい
日本のサッカーファンには「イングランドびいき」が多い。シュツットガルトでは、イングランドを応援に来ている日本人が目に付いた。話を聞くと、おおかたはイングランドが優勝できると信じている。他の国の試合を見たうえでの比較ではなく「イングランドのサッカーはいい」と信じこんでいるようである。
グループ・リーグでのイングランドの戦い方は、結局のところ「放り込み」だった。ゴール前へ高いクロスを上げて、ヘディングをねらう。イングランド伝統の戦法である。
ワールドカップ・クラスの試合では、単純な「放り込み」では、なかなか得点は生まれない。うまくいって90分間に1点だ。長年の取材経験から、ぼくは、そう信じている。守るほうも、たいていはセンターバックに長身選手がいる。ゴール前の競り合いなら迎え撃つほうが有利である。そのうえに手を伸ばせるゴールキーパーがいる。「放り込み」が成功する確率は低いはずである。それでも、「放り込み」はゴール前でスリリングは場面を作り出すから喜ぶ人が多いのではないかと思う。
イングランドはグループ・リーグの3試合を「放り込み」で勝ち取った。3試合ともベッカムのおかげだった。
スウェーデン人のエリクソン監督を迎えて「イングランドのサッカーは変わった」といわれているが、いざとなると伝統の「放り込み」は変わらないのではないか。
★苦肉のワントップ
イングランドは、南米3番手のエクアドルを相手に、1トップを試みた。オーエンは第3戦のスウェーデン戦でケガをして、すでに帰国している。第2戦のトリニダード・トバゴとの試合で得点した身長約2メートルのクラウチはベンチに置いて、トップはルーニーだけだった。エリクソン監督の狙いは「放り込み」に頼るのを防ごうという苦肉の策ではないかと憶測した。
ルーニーが、後方からのパスにあわせて走り出る。そういう攻めも目立った。ルーニーが走り出るスピードは速い。しかしスピードが速いと正確さは落ちる。速さと正確さのバランスは難しいところだが、スピードに正確さがついていけないことも多かった。
エクアドルは、引き気味の守りの網で、イングランドの速攻をからめとった。守りの態勢からの逆襲で、チャンスも何度もあった。中盤のメンデスから、いいパスが出た。イングランドは、激しい体当たりで防いだ。
前半0対0で終わったあと、イングランドは長身のクラウチを出す準備をしていた。いざとなれば、多よりは「放り込み」である。
そのときに、イングランドが1点をあげた。後半15分、左45度、約30メートルのフリーキックであ
(1/2) 次»
カテゴリー一覧
最近のコメント
このブログを友達に教える