白い まもの(3)
一番列車の乗客は、眠いのと、お腹が空いているのとで、機嫌が悪く、黒くて大きなカー君を見ると、追い出すために、持っているパンやお菓子を投げつけました。 カー君は当たらないように、ヒョイと飛びのいて、後でゆっくりとそれを食べるのでした。ところが、今朝の人たちは荷物を担いで、とっとと出て行きました。カー君も仕方なく一緒に外に出ました。するとひらひらと白いものが落ちてきました。おなかの空いているカー君はそれを食べようとしました。 パクッ! パクッ!大きな音だけがして、口の中はつめたいだけ、何も残らないのです。目の前には一杯ひらひらしているのに・・・
白い粉はカー君の背中にも積もり始めました。一人の男の人が、カー君の前を通りました。そ
うすると、その足跡がくっきりと、地面に残りました。 カー君も白い地面にトンと飛び降りましたが、なんにも残りませんでした。
「ツマラナ~~イ」と言って、羽根をバタバタさせて、駅舎の上に飛び上がりました。 でもー、なんとなく体がだるくて、軽く飛び上がらないのです。
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