バリ島と悪霊神々の棲む島 バリ島
誰でも聞いた事がある、バリ島のキャッチフレーズみたいなものかもしれません。
バリ島を歩けば、あっちにもこっちにも、お供え物が置いてあり、道路に面している大きな樹や祠のような所へ、朝夕供え物を捧げているバリ人を見たことがある人も少なくないと思います。
ガルーダ、ウィシュヌ、シヴァ(シワ)、サラスワティ、デヴィ・スリー(チリ)、バロン…
バリには、色んな神様がいます。
けれども、バリで忘れてならないのは、悪霊の存在です。
日本の神様に対する風習と、バリ島のそれはとても似ている部分があるのですが、唯一違う所は、バリ島では、悪霊にも供え物を捧げるという点です。
それは日々、僅かな供え物を悪霊に与え、悪霊たちの悪意をそらし、クリウォンとカジェンクリウォンの日に、ちょとした丁寧な供え物を悪霊へ与えるのです。
悪霊は、動物に入り込み、ある時は犬や鳥、家畜になって、供え物をむさぼります。
バリ島の正月であるニュピの前日、ニュピにバリ島を浄化する為に、悪霊の集まりやすい十字路などに供え物や生贄を捧げ、バリ島中の悪霊を集めて一斉に浄化してしまうのです。仕上げにオゴオゴという、大きな山笠のような人形が、オリャ!ドケドケ!!と町中を練り歩き、悪霊を追い払い、翌日のニュピを迎えるのです。
バリ島では、浄化(日本だとお払いみたいなものかな?)の儀式の際には、ムチャル(生贄)を用意する事がよくあります。民間人が宇宙旅行をしている現代に、生贄の儀式が行われているという事は、精神的にもショックに感じてしまいますが、生贄の血を大地に注ぐ事で浄化されると信じられています。
タジェン(闘鶏)も、それを行う事で、敗北した鶏の血が大地に流され清められるとされています。
(それとは別に、単に賭博が好きでやってる人たちも沢山いるわけですが)
※けれども、怪我をしている人や生理中の女性の血は、不浄とされていますので、その辺の兼ね合いはどうなっているのかは、後藤はまだよくわかっていません。
バリ島の土地に、神がかった何かを感じてしまうような時もよくあります。何だか心霊現象的な事がいつ起こってもおかしくないような雰囲気を感じてしまう事もあります。
その辺は何とも説明し難いのですが、それはバリの人々の神々に対する信仰だけが生み出した雰囲気ではなくて、悪霊への鎮霊や、今でも続けられているムチャル(生贄)があるからではないかと、後藤は思っています。最後の2つのエッセンスがバリ島に無かったとしたら、随分雰囲気の違う土地に感じると思うからです。
けれども、ムチャルは外国人として、あまり見たくない光景ですね…
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