ジロでイタリア今日の『癒しのことば』Vol.170から転載
「メッキを金に通用させようと切なる工面より、真鍮で通して真鍮相当の侮
蔑を我慢するほうが楽である」
-- 夏目漱石 --
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自信を持っていない人に限って、人からは良く見られたいという気持ちが強
いようです。
これは自分が自分を認めることができないので、何とか他の人から認めても
らいたいという願望の表れのようですね。
そのこと自体は、けっして悪いことではありません。
誰からも認めてもらえるように自分を磨き、努力を重ねていくという気持ち
は、私たちにとってとてもプラスに働きます。
ただ多くの人は、自分を大きくしてアピールしようとするよりも、何かを身
にまとうことによって人に認められようとするようです。
ブランドの衣装や高価な装飾品、制服や肩書き、学歴やどんな会社に行って
いる、どんな資格を持っている……
あるいは、どんな不幸な半生を送ってきたか、どんなに苦労してきたかとい
うことすら自分を認めてもらうための武器になります。
また、競争相手や仲間、または世間一般の人をけなすことによって、相対的
に自分の点数を稼ごうとする人もいるようです。
目立つ仕事ばかりをやりたがったり、他人を小馬鹿にしたりするのは、そん
な人たちの常套手段です。
いくら上手く塗ったとしても、メッキはいつかは剥げるものです。
剥がれていくメッキを気にしてばかりいるのは、とても疲れてしまいそうで
すね。
そんな背伸びや、ムリをしなくても、あなたがあなたのままでいて、あなた
らしく生きていれば、まわりの人は、ちゃんとあなたを認めてくれるもので
はないでしょうか。
輝く黄金は、もちろんうつくしいものです。
でも金では代用できない用途が真鍮にはあります。
真鍮は、真鍮の独特のうつくしさを持っているのです。
もっとあるがままの自分を認めてみましょうよ。
誰が認めるよりも、自分が自分のすばらしさをいちばんよく知っているはず
です。
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