体育祭予行演習2008-僕が涙を流したのは
彼らのひたむきに頑張る姿が
ただ美しいと思ったからじゃない。
その裏側が見えたような気がしたから。
目の前にいる彼らの姿と
中学時代の自分とを
重ね合わせて見ていたから-
…僕が海外に身を移す前のこと…
夏が名残惜しそうに暑さを残しつつ、自分の居場所を秋へ譲り渡そうとしていたころ。
9月のはじめ、秋がはじまろうとしていた。
久しぶりにゆっくり地元にもどってきたから、何かしたくて出身中学に足を運んだ。僕が何のアポもなく急に中学を訪れても、先生たちは一切驚かない。3ヶ月に一度は、ほぼ必ず出現するから。笑
いつものように中学の校門を通り、職員室へと向かう。
僕はいつも落ち着いた気持ちで廊下を歩く。
廊下ってなんか落ち着く。
セメント造りの廊下はひんやりとしてて、少し薄暗くて、心を落ち着かせる効果があるんじゃないか、って思う。
1年に何度も訪れる場所も、どことなく懐かしさを帯びるものだと改めて感じた。
9月のはじめ、中学では体育祭のための準備が行われる。
体育祭の進行や係りの割り振りやいろいろな競技種目の出場の振り分け、各競技の練習などをする。
朝からクラスのみんなで集まって練習をすることもある。
通称「学レク」と呼ばれる学年別クラス対抗の競技があって、それで好成績を収めるためだ。クラス一丸となって勝利を勝ち取る。僕らが3年生のときの学レクはたしか30人31脚。はっきりした数は忘れたけど、2人3脚のクラス全員バージョン。朝からみんな揃って練習したもんだ。僕らのクラスは練習のときに一度もほかのクラスに勝ったことがなかったのに、本番当日で1着になるという奇跡を起こした。いま思い返せば、
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