考え方の違い

ガン治療には、いくつかの選択肢がある。

放射線治療
抗がん剤治療
根治的手術

などなど

民間の治療法まで入れたら、限りなく出てくる。

本当は、悪性組織を根こそぎ取り除くのが一番なんだそうで。
でも、医療機関の考える“根治的手術”と言うのは、取り除くことが目的で、しかも悪性部分だけを取り除くのではなく、その周辺組織ごと取り除かなければ効果はないと言う。
悪い部分だけでなく、良い組織までもある程度の範囲で一緒に取り除かなければ、癌組織と言うのは細胞レベルの話になるので、肉眼で見える範囲だけではどうにもこうにも治療にはならないそうで。
ニキビのようなブツッとできた腫物をとるような話ではないそうで…

組織レベルの話になってくると、もうわからない。
とにかく根こそぎ切り取らなかったらダメだと言われ、義父にはその方法はもう使えないと言う。

なんで?鼻の中にできたデキモノは、顔を開けば取れるんじゃないの?

そう、簡単に思った。

ただ、担当医の説明を何度も聞くうちに、義父は大変なことになっていることがわかった。

はじめは本当に、ただ単なる「副鼻腔乳頭腫」だった。
鼻の中の粘膜にできた乳頭腫という腫れを取ればいいだけだった。

本来なら簡単に取り除けるはずの鼻腔乳頭腫。
耳鼻科外来の手術でも、割合多い症状らしい。

なのに義父の場合、鼻だけでなく、目の神経や顔の中心部にある動脈の走る部分にまで腫瘍が広がっていることがわかった。
MRI写真を見せてもらうと、その大きさに驚かされた。
頭蓋骨のなかに、明らかに異様に広がる大きな物体。
それが左目を押し出していることがはっきりわかる。
そして画面に出てるだけでなく、中心部に増殖、更には脳にまで達しようと言うくらいになっていた。

そんなわけで、そこまで大きくなった腫瘍を取り除こうとすれば、ガンである以上、当然周辺組織を一緒にとると言うことで、周辺組織ごと取り去ると言うことは、左目や脳の一部まで取る必要があると言うことだった。

そんなことはできない。
脳みそを切り取るなんて。

実際、頬骨を割り、眼球を取り除いて中の腫瘍を取るケースもあるらしい。
ただ、当然リスクも高いわけで。
顔の形が崩れたり、眼球がなくなることは、今の高い成形技術で補える。
形成外科との連携で、顔が崩れた部分を修復することは可能なんだ

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心と体
2008/11/20




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