豚インフルって鳥インフルとどう違うの?

 ウイルスとは、自己増殖能を持たない粒子のことを言います。自力で増えることができないのです。ではどう増えるのか?と言いますと、他の「自力で増えることができる生命体」に寄生するのです。標的細胞に感染して(細胞にくっついて、細胞内に入り込んで、増殖し、細胞外に飛び出して、またくっつく・・・というサイクルを繰り返して)、増えていきます。”ウイルス”と名のつくものは全てに言えることです。

 メキシコで発生したと考えられ、世界各国で感染者が確認されつつある豚インフルエンザウイルスと、これまで10年近く騒がれている鳥インフルエンザウイルスは、主に感染することができる細胞が鳥のものか豚のものか、という違いから呼び名が違います。どちらももともとは、我々人類に感染する性質をもっていません(大量暴露などにより例外的に感染することはあるようです)。

 ヒトに感染するタイプでないインフルエンザウイルスそれ自体は、人類にとってそれほど危険ではありませんが、インフルエンザウイルスの困った特徴として、変異しやすい、ということが挙げられます。性質が変わりやすいのです。この変異によって、鳥インフルエンザウイルスも豚インフルエンザウイルスも、ヒトに感染することができる性質を持ったウイルスとなる可能性があるため、恐れられてきました。

 ここ何年もニュースになってはいますが、鳥型のウイルスがヒトに感染するタイプになることはあまり無く、いくら鳥がバタバタと死んでいったとしても、それが即、人類の脅威たりうることはありませんでした。しかし、豚型のウイルスは、鳥型のものと比べて、ヒトにも感染できるタイプになりやすく、さらにヒト→ヒト感染が起きるタイプになったとしても全く不思議ではないのです。

 上記の観点から、豚と接触してない人も豚インフルにかかっている現状は、本当に危惧すべき状況であると思います。豚からインフルエンザウイルスをもらった場合だけでなく、人から人へ豚インフルが伝染している可能性が高いからです。例がWHOが警戒レベルを引き上げているだけのことはあります。

 現在、公表されているデータによると、豚インフル(インフルエンザAH1N1亜型)の死亡率は2%未満とのこと。一部、メキシコのみに死亡例がみられる事が強調された記事がありますが、メキシコ以外の国では感染者数が少ないので、その分、死亡者数が少なくても、数字上はそれほど不思議ではありません。

 パーセントで表される死亡率としては驚異的とは言えませんが、何せ感染力の強い(伝染しやすい)インフルエンザウイ

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2009/04/29




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