壁いつものように壁を壊し乗り越える
壁の向こうに広がる景色は
前と同じ何一つ変わらない景色だ
何度も同じ壁を壊した
色々なやり方で
色々な角度から
それでも壁の向こうの景色は
何一つ変わらない
同じところに戻ってくることを
どんなに迷い 悩んでも
目の前の景色は変わらない
涙に潤む目に届いた光
景色は何も変わらないのに
ただ空から降り注ぐ光だけは
以前よりも
明るく
はっきりと
優しく照らしている
ああ…
そうか…
やっと気付いた
景色が変わらないのは
ここが真実の場所だからだ
この場所は間違ってはいないのだ
ただ…
壁を壊すたびに
壁を乗り越えるたびに
朧げに霞んでいたこの景色に
光をもたらし
鮮やかな景色へと変えていたのだ
ああ…
そうか…
ここが私の求めていた
真実の場所なのだ
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