ロング・ドライブ日曜日、珍しく昼間にメールが来た。
今日は日当直だそう。返信すると即レス。
珍しくチャット状態。
あたしに会いたいというのももちろんある。
・・・と思いたいけど、よっぽど暇な病院なんだろう。
来て欲しいと言われたけど、ここから100キロも離れた病院。
私は夜勤明けだし、道もわからないしナビも持ってない。
会いたいのはやまやまだけど、現実問題としては難しい。
そんなわけで、メールで語らう。
最後のデートから2週間。
あたしたちの思いはたぶん同じ。
先生に抱かれたい。
先生を抱きしめたい。
先生のクールさは、あたしを不安に駆らせる。
いつもなら、それはあたしの立場なのに。
あたしは妬いてみせる。
先生がなだめる。
もしそれが本心でなくても、それはあたしを幸せにし、原動力となる。
あたしは次の週に、先生に会いに行く事に決めた。
基本的にものぐさで引きこもりなあたしを動かすのは、いつだって恋心。
自分の突飛な行動力に一番びっくりしてるのは、あたしにほかならない。
ずっと買う予定でいたのに、5年はゆうに経っていたカーナビを翌日には注文。
最短配達にして、カーナビは水曜日には届いた。
取り付けしてる時間はなかったので、助手席に置いたまま目的地設定。
あたしは運転適性がない。
時々魂が飛ぶというか、思いに耽ってしまうというか。
そんな自覚があって、自分の運転に信用がおけないので、
通勤以外ではあまり車を使わないようにしている。
高速道路を走った経験もほとんどない。
一人で市外に出る事もほとんどないのに、カーナビ使って高速乗って、
100キロ離れた知らない場所に一人でドライブ。
恋でもしてなきゃ、絶対ありえない行動力。
先生の待つ病院には、思ったより早く1時間半でついた。
近くのコンビニからメール。
今のあたしの心境は、『初めてのおつかい』で、
言い付け通りに買い物し終えた誇らしげな子供。
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