村下孝蔵 その作品の魅力

村下さんの歌は、何度聞いても歌っても、あきることがない。そう感じるのは私だけでしょうか。ファンの一人として、またかつて作詞家をめざしたものとして、村下さんの作品をあらためて研究しようと試みていますが、その奥の深さにはまりこんでしまいました。まだやり始めたばかりですが、迷路に入り込んでしまったかのごとくです。
村下さんの歌の魅力をあげてみると、まずメロディーの美しさや演奏力、包容力のある歌声などがあげられると思いますが、作詞、言葉の使い方についても不思議な魅力を持っていると思います。ひとつの作品を、聴くものの体験により、幾とおりにも詠みとれる言葉でストーリーをつくりあげているのです。また、これとこれは一対ではないだろうか、これとこれは同じ人を描いているのではないか、など、一つの歌では不可解でも、いくつかの歌をつなげてみると納得できる、という風に、作品と作品がつながりあっているように思えるのです。
言葉の意味をひとつひとつ辿り、不可解なものの原因を解いていく作業のなかで、村下さんが本当に伝えようとしたことは何だったのか、少しずつわかってきたような気がするのです。
おそらく村下さんは、全ての人にわかってもらおうと思って作ったのではないのかもしれません。聴く人の琴線に触れた時、村下さんの歌は、本当の姿をあらわすのでしょう。 (君影草)

文化・芸術
2006/05/23




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