金融危機で思うこと言うまでもなく、直接の担当ではないにせよ、OECDの会合に出ると、昨今の金融危機に絡んだ話が出てきます。
そのような中で、自身は、OECDにおいて、ブラジル、南アフリカ、インドに関する経済・社会動向をレビューする非公式な意見交換会にしばしば出ております。これらの国々は、極度の貧困に悩まされている途上国でもないし、日米欧のような先進国でもない、それなりの所得水準を保っている新興国です。つまりは、これらは、近年の経済成長パフォーマンスが著しく、世界中から投資が集まっており、貿易活動も活発化していると言えます。
今回の金融危機に関しては、米欧ほどの大きな余波は受けていないものの、金融・景気に対する不透明感が出てきている、というのがこれらの国々の大まかな特徴です。
ただ、面白いのは、これらの国々は、先進国たる米欧の悪化している金融情勢をいわば「反面教師」として捉え、自分たちは市場の暴走に晒されないように、金融対策をしっかり講じていく、という姿勢が読み取れることです。さらに、10年前に、これもまた、新興国である東南アジアや韓国で通貨危機が起こっているので、これらの教訓も十分に学び取っているのです。(ただ、ブラジルは10年前通貨危機に遭ってしまいましたが・・・)
新興国がこのような金融危機の中でも、致命的なダメージを受けず、それなりの水準で経済成長率を保てる(ちなみに米欧はマイナス成長になる見通しが大きい)のは、きっと新興国という位置付けそのものがそうさせているのかもしれず、上記のような姿勢があるからともいえるでしょう。
これらの国々の十年後、二十年後がどうなっているのか、これから本当に注目したいところです。もちろん、昨今の金融危機に対して世界がどう対処していくのかも注視するべきです。とりあえず、米国での金融サミットがこの週末開かれているので、この声明に対して、新興国も含めて、市場がどう受けめるのか、週明けの動向が気になります。
ではでは。
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