ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」ホ短調op.95 愛聴盤諸々
スメタナがチェコ国民楽派の開祖なら、ドヴォルザークはそれを集大成した偉大な音楽家です。昔から僕はこの人の作品が大好きなのですが、特に「新世界より」は自分が一番最初にハマったクラシック音楽でした。第1楽章の序奏が静かに始まり、徐々に高揚して主部に移るまでの展開は実に見事ですし、中間部の落ち着きから終結部に再び追い込む緊張感は素晴らしいですね。第2楽章は歌詞まで付けられて「家路」として有名ですが、望郷の念に溢れる曲想には胸を打たれます。特に中間部の孤独感溢れる部分は言葉にならないほどです。「こりゃ失恋した後にはね、涙無しにゃ聞けないよ。あんたわかるかい?」(フーテンの寅さん?ハルくん?談) 第3楽章のスラブ舞曲風のスケルツォも楽しいですし、第4楽章の勇壮な主題はもう最高です。これぞクラシック。オーケストラを聞く醍醐味と言えるでしょう。後半はやや展開が単調になりますが、これはご愛嬌ということころでしょう。
何度もお話していますが、僕はこの手の国民楽派は自国の演奏家以外にはどうも興味が湧かないのです。かつてはバーンスタイン、カラヤン、セルやケルテスといった指揮者でも聴きましたし、一般的にははケルテス盤などは非常に良い演奏だと思います。ですが最近は本当にボヘミア人がボヘミアの楽団を指揮した演奏以外はまず聴きません。それによって失うものよりも、逆に新たに見えてくるものがあると思っています。ということで僕の「新世界より」の愛聴盤をご紹介してゆきます。
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