おかしくて可愛い不思議な世界大きな鏡の前で、たぶたぶの豹柄のパンツをはくうさぎ。
からだをピンと伸ばして緑色の池にダイビングする豚。
物干しにつるされながら歌をうたうクマ。
エリザベスカラーをつけた犬。
ペンギンの形のペロペロキャンディーをなめるシロクマ。
それから、それから・・。
どれもこれも、ユーモラスでかわいくて。
ドイツの画家、ミヒャエル・ゾーヴァの日本では二度目となる展覧会。
「描かれた不思議な世界 ミヒャエル・ゾーヴァ展」
松屋銀座店にて、5月11日まで。
すべり込みで行ってきました。
ゾーヴァの絵は、絵本やポスター、そして映画の中で観たことがありました。
絵本は『エスターハージー王子の冒険』
(作・イレーネ・ディーシュ、ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー)
ちいさなうさぎの王子を主人公にした物語に、ゾーヴァが挿画を描いたものです。
そう、豹柄のパンツをはいた姿を鏡に映してみるうさぎが、エスターハージーです。
落ちついた、どちらかと言えば暗い色調。
うさぎのちいささを大胆に表す構図のおもしろさ。
それでいて、どこかあたたかみのある質感。
実際、展示された原画を見ると、絵本の挿絵などは思っていた以上に小さい絵で、
つまりその小さな絵の中で、さらにちいさなうさぎや人物を細かく描いているのです。
挿絵以外で、かなりの大作である「箱舟」にしても、箱舟自体はほんとうに小さくて、
背景となる荒れ狂う暗い海の百分の一くらいじゃないかと思うほど(オーバーかも)。
それくらい、構図的に大小の比較が極端な絵が多くて、
そんなところにもゾーヴァのこだわりがあるのか、ないのか。
小さな箱舟の中には、さらにちいさな動物達がひしめいていて、
でも、それがおもしろくて絵に顔をくっつけるようにして、しげしげと眺めてきました。
そんな小さな世界に、ゾーヴァの遊び心がいっぱいつまっていて、
見過ごしにはできないわけです。
ゾーヴァには風刺画家という一面、というか、もっとも彼らしい一群の作品があり、
これらは、かなり毒もあります。ちょっと品の悪いものや、
怖い感じのも
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