赤木圭一郎の「霧笛が俺を呼んでいる」

         撮影所時代 (その9)

 

 赤木圭一郎の「霧笛が俺を呼んでいる」
赤木は裕次郎、旭に続く第三のヒーローとして売り出された。デビュー作は私の担当作品「拳銃0号」である。SP物として作られた作品で、「霧笛が・・・」は赤木主演のロマンティック・ミステリーだ。


 監督は山崎徳次郎、企画・水の江滝子、音楽・山本直純、共演者は葉山良二、芦川いづみ、吉永小百合が出演している。水の江プロの仕事を担当させて貰ったのは初めてのことだ。 

 水の江さんは何とも気さくな人だった。愛用のタバコはマールボロ一辺倒。それとアシスタント・プロデューサーの羽田さんが親切な女性で、よく面倒を見ていただいた。羽田さんは「オハネ、オハネ」とみんなに愛されている人であった。

 本作品は映画「第三の男」を下敷きにした巧妙な作品で、熊井啓の脚本である。

 すずらん丸はエンジンの故障で出航を延期し、船員は陸に上がった。航海士の杉(赤木圭一郎)も船員たちと酒場“35ノット”に行くが、船員が女給のサリー(天路圭子)にからんだことから乱闘になる。杉も警官に連行された。

翌日、杉は友人の浜崎(葉山良二)に会いに出かけた。しかし、浜崎は二週間前に突堤で溺死体になって発見されたという。当局は自殺と断定していた。だが、浜崎の妹ゆき子(吉永小百合)は誰かに殺されたと思うという。森本刑事は浜崎が麻薬の売人だったと教えた。

杉の留守にサリーから電話がかかったと聞いて、会いに行くと彼女は既に殺されていた。杉は浜崎の恋人美也子(芦川いづみ)と浜崎の溺死現場に行く。ロープが刃物で切られたことを知った杉は他殺と判断した。

浜崎と美也子は“35ノット”の支配人渡辺の配下に襲われるが、撃退した。渡辺一味はサリーの友人和子(堀恭子)の命を狙っていた。杉は和子をすずらん丸にかくまった。和子はサリーの恋人が浜崎溺死事件の日から行方不明になっている

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撮影所時代
2008/07/17




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