ご縁があってちょっとした言葉に感動したり、それが心に残ったりすることはありませんか?
私には、それが仕事中にもたまにあるのです。
披露宴が始まろうとしていた時のことです。
私はいつものように、新郎新婦が入場する披露宴会場の扉の近くで待っていました。
(ちなみに、中座後の再入場の時は、新郎新婦の後ろから撮影することが多いのですが。)
すると、司会者のトークが始まって、自らの紹介も少しされたのです。
その時、「本日はご縁があって・・・」という言葉を冒頭につけられました。
「ご縁があって」という言い方は、新郎と新婦が結婚することになったエピソードの中にたまに出てくるフレーズですね。
しかし、なぜか私には、「司会者と新郎新婦とのご縁」という意味で使ったその言葉が心に残ったのです。
私は今までに数多くの結婚式を撮影し、数多くの新郎新婦と出会ってきました。
しかし、そのほとんどは、某写真会社からの依頼です。
某写真会社は数多くのホテルや結婚式場と契約していて、そこからの要請があって、写真会社の担当者が私に仕事を依頼したわけです。
(だから、私はその結婚式場の専属カメラマンという建前で撮影をします。)
写真会社からの依頼は、いつも、私の自宅のファックスに入ってきます。
つまり、新郎新婦と私との間にご縁を感じるようなシーンがないわけです。
その写真会社には委託カメラマンが大勢いて、私はその中の一人(古株ではありますが)にすぎません。
その中から私が選ばれたこと。新郎新婦がその結婚式場を選んだこと。その二つだけでも、かなりの低い確率になると思います。
それ以前に、新郎と新婦が結婚すること自体、大変な低い確率をクリアーしたわけです。
新郎新婦が、私が入っている写真会社と契約している結婚式場を選ぶまでに、いろいろと迷われたことでしょう。
数多くある式場の中から、一生に一度の、人生最大のイベントをする記念の場を選ぶわけですからね。
数々の美辞麗句や広告にも心は揺れ動いたことでしょう。
しかし、結果的に、その式場に決まった。
そんな確率をかけあわせていくと、奇跡に近いような低い確率となります。
これはやはり、何かの縁があったと考えた方がいいように思えます。
「ご縁があって」という意識を持つようになってから、私の仕事にもいい影響が出ているように思えます。
前回、新郎新婦とカメラマンとの相性のことにふれましたが、人との巡り合わせというのは、そんなに不平等にできているものではないと思います。
誰にでも、いい時もあれば、悪い時もあるものです。
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