第108:機械と肉体

自動車、航空機、時計など、機械といわれるものは、機能を正常に発揮させるためには整備が必要です。この点で、機械と肉体は似ています。機械は故障したら修理するように、人間は病気にかかると治療します。機械は定期的な点検や分解掃除をして故障を予防します。人間も、日々健康のためにいろいろなことをやっています。
機械ではよく、整備の基本は清掃だと言われます。清掃が行き届いていれば故障は起きにくいものです。この点で、歯は機械に最も似ています。毎日正しく歯ブラシすることによって、虫歯や歯周病を予防します。
機械と歯の決定的な違いは分解できるかどうかにあります。機械は分解して、個々の部品を清掃して、再び組み上げ、これにエネルギーを注入してやることにより、命あるもののように働きます。生きた歯は分解したら(抜いたら)とたんに生命を失います。命とは肉や骨、歯車やネジ、といったハードウェアではなく、正しく組み上げるソフトウェアにあるような気がします。肉体は天から与えられたものだから、分解できるのは天のみでしょう。人間がこれを抜いたらおしまいです。入歯とかインプラントはあくまで人工物、本物の歯にかなうわけありません。
歯ブラシの技術は、分解しないで分解掃除をする技術、と言ってもよいでしょう。難しさはここにありますが、やり甲斐のある仕事です。

歯ブラシの技術
2009/05/28




コメント(0)|コメントを書く

カテゴリー一覧
最近のコメント

このブログを友達に教える

コミュニティ | 有名人・芸能人ブログ | ケータイ占い | ケータイ小説 | 掲示板


画面TOP↑


powered by cocolog