不動産の競売で、とうとう不動産の競売で、とうとう私の名前が出ました。入札価格のあとのフレーズが大事です。私の左耳は、高校生のころのケンカが元で少し難聴気昧なのですが、この時ばかりは執行官の「きぬずれ」の音まで聞こえるほど集中力が高まっていました。 「入札価格、555万5555円」 (さあ、次だ、この次の言葉は……) 手に汗を握るとは、このことです。 「続いて、入札人、○○」 (……あ1、疲れた。もう、どうでもいいや)
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