更年期障害約1ヶ月ぶりの更新ですが,今回は最近目にした記事に触れたいと思います.
1つ目は「更年期障害」についてです.みなさんも良くご存知のありふれた病名ですが,女性の病気と認識されている方が多いのではないでしょうか?しかし,男性にも「更年期障害」は起こるのです.
現在では『加齢男性性腺機能低下症候群』という概念が普及してきており,診断や治療法に関するガイドラインも整備されています.女性は閉経などをきっかけにホルモンバランスが急激に変化するため,症状が比較的わかりやすいのですが,男性のホルモン変化は徐々に起こるため,心身症や不定愁訴的な扱いを受けることもしばしばです.
血中の男性ホルモン(遊離型テストステロン)を測定し,基準値より低い場合は男性ホルモンの補充療法の適応ありとなりますが,漢方療法や個々の症状に対する薬物療法が有効な症例も少なくありません.
現在,国内で認可されている男性ホルモンは注射薬しかなく,保険適応でないため,全額自己負担となります.これに対し,女性の更年期症候群に対する治療は内服薬やパッチなどの経皮吸収剤が使用でき,保険診療が認められています.男性における「更年期障害」も早く一般に浸透し,経皮吸収薬の認可や保険診療の適応になることが望まれます.
2つ目はダイエットの話題です.米国立衛生研究所(NIH)のグループが医学界では著名な雑誌である『The New England Journal of Medicine』に報告した論文ですが,肝だけ話すと「炭水化物や脂肪の摂取が多くても体重減量は摂取や消費カロリー次第」という内容です.
ダイエットに関する知識を少しでもかじった事のある人は「基礎代謝+運動で消費するカロリー>食事による摂取カロリー」の大原則が頭に浮かぶと思います.ごく当たり前の内容が世界でも有数の医学雑誌に掲載されるので驚きです.ただし,この研究では「食物繊維など心臓に良いものが多く,心臓に悪い飽和脂肪酸やコレステロールが少ない」という内容を含んでいることを付け加えておきます.
1月に比べて,2月は暖かい日が多く,福岡では去年に比べてインフルエンザの流行は少なく,今シーズンの流行は終息に向かっているようです.最後の最後でインフルエンザにかからないように気をつけたいと思います.
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