グーグルGoogle―既存のビジネスを破壊する 佐々木 俊尚Googleが既存の産業を破壊し、巨大化していく様を描いている。
Googleは1998年に誕生した、もともとは検索エンジンを手がける企業だった。
6年後には上場を果たし、現在15兆円を超える株式時価総額と9千億の資金を誇る、ハイテク業界で最も勢いのある企業だ。
Googleが2002年に始めた「グーグルニュース」が最初の破壊戦略である。
「グーグルニュース」というのは、数千もの世界中のメディア媒体から記事を10分おきに「グーグルボット」というプログラムが自動的に集めてくるサービスである。
このサービスによって、人々はメディアのスタンスに関わらず、自身の力でニュースの本質を見極められる機会が提供されるようになった。
もちろん反発も相当程度のものがあった。
代表的なのは、大手新聞社である。
自身が編集した記事を勝手にGoogleの1カテゴリーに貼られるのは著作権法違反であると反発した。
加えて、新聞社の広告収入源となっていた、バナー広告を素通りすることになってしまうのも反発した理由だったのだろう。
しかし、反発の嵐はすぐに収まった。
ニューヨークタイムズ紙などの大手マスコミでさえGoogleの力を認めざるを得なかったのだ。
もはや、誰もが「Googleが情報のハブ(中心地)になっている」ことに気付いているのだろう。
ここで、最初に大手新聞社と書いたのを思い出して欲しい。
大手ではない地方紙は反対しなかったのだ。
それは、グーグルニュースに掲載されることによって、多くのアクセス数が得られたからである。
知名度がない地方紙にとっては朗報であったのだ。
次にGoogleが壊しにかかったのは、パソコンソフト王者、マイクロソフトである。
マイクロソフトはOS「ウィンドウズ」で市場の90%を占有するようになってから長らくOSと抱き合わせる形で、オフィスソフトを開発・販売することで、ここ10年間、ハイテク業界を支配してきた。
しかし、2005年にGoogleが「Ajax」という、ウェブブラウザ上で、パソコンソフトのように起動できる技術を開発したことで、流れは傾き始める。
この技術とサン・マイクロシステムズが開発した「オープンオフィス」を合わせることで、お店で買うことも、インストール作業をすることなく、マイクロスフトと同じ性能を持つソヅトが、無料でしかもすぐに使うことができるのだ。
これに対し、マイクロソフ
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