かなえの殺人レシピ(9)

 (「大出嘉之さん中毒死事件」のつづき)

 大出さんが、練炭による一酸化炭素中毒死体で発見されたレンタカーの中には、大出さんの財布や免許証は残っていたものの、現金やカードなどは見つかりませんでした。さらには「旅行に行ってくる」と家族に言って出たはずなのに、旅行道具やカバンも見つかりませんでした。ドアがロックされていたにも関わらず、レンタカーのキーもなかったのです。
 また練炭を運ぶのに使ったはずの箱などもありませんでした。そもそも木嶋佳苗が供述しているように、「練炭自殺した」のであれば、夜10時頃だというのにそんな遅い時間に、どこから練炭や七輪を入手できたというのでしょう?佳苗が予め計画性をもって車中に持ち込んだとしか考えようがないのです。なお付近には、練炭に火をつけるためのマッチの燃えカスはありましたが、ライター類は見当たりませんでした。

 さらに同乗を認めていながら、レンタカーからは佳苗の指紋も検出されていません。かなりの酩酊状態だった大出さんを乗せて運転したのは佳苗だったと思われますが、ハンドルに佳苗の指紋がないのです。これは予め指紋がつかないように手袋をはめてハンドルを握っていたものと推測されます。8月5日という残暑厳しい折りだったことを考えると、これも前もって計画的にそうしたとしか考えられない、奇妙な行動です。
 その他車内のどこにも佳苗の指紋が残されていないことから、捜査当局(埼玉県警)は佳苗が指紋をふき取る隠ぺい工作をしたものとみています。しかし同乗していたのなら、指紋が残っていて当たり前、なのに残っていない。

 夜の10時頃とはいえ、いつ何どき人が来るとも限らない駐車場。かなり焦っていたのかけっこうちぐはぐな点がありそうです。結婚詐欺では天才的な知能犯の佳苗も、殺人犯としては必ずしもそうでもなかったということでしょうか?
 取調べの段階で、当然そのような矛盾点を警察は厳しく問いただしているはずです。最近取調べの情報がさっぱり洩れてきませんが、これらについても佳苗は「知りません」で通しているというのでしょうか?

 時間を少し戻して、板橋区内の佳苗のマンションを出る際のことです。大出さんはかなりの酩酊状態、その上睡眠薬を飲まされて満足な歩行も困難な状態だったと思われます。しかも男性です。相当の重さがあったはずです。
 対して佳苗は当時100㎏前後の体重があり、それなりの力はあったとしても女性です。果たして、佳苗一人で自室から下の駐車場までスムーズに運んで行けたのでしょうか?
 板橋区は都心から外れた埼玉寄りとはいえ、まがりなりにも都内です。夜9時過ぎとはいえ、人通りもあったはずです。またマンションの住人に不審な物音を聞かれる可能性

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日々のこと
2009/11/19




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