かなえの殺人レシピ(3) 埼玉県警は殺人での立件を視野に逮捕した
一部報道によりますと、木嶋佳苗が関与していたとされる複数男性の不審死は、結婚詐欺容疑での逮捕後の取調べの過程で浮上してきたものとされています。しかしこれは事実ではありません。
埼玉県警が殺人事件としての立件を視野に、木嶋佳苗への本格的な捜査を開始したのは、逮捕前の8月からでした。実際にまず動いたのは、千葉県警の方だったようです。5月15日千葉県野田市の自宅火災で安藤建三さん(80)が焼死。それに佳苗が関わっていることを突き止めたことから、同県警は水面下で捜査を進めていたのです。
そんな中今度は8月6日埼玉県内の駐車場に停めていた車中で、大出嘉之さん(41)が一酸化炭素中毒による死体となって発見されました。これにも佳苗が関与していることが分かり、所轄の埼玉県警が素早く動いたのです。県警関係者の話では「すぐさま、24時間態勢の(佳苗の)行動確認を始めました。」
同警察関係者は続けます。
「木嶋が自宅にいる時も外出している時も、ベッタリと複数の捜査員が張り付いた。行動の確認というと、対象者に悟られないように尾行するのが普通ですが、今回は違った。本人に悟られることなどお構いなしで、対象者の身辺に密着したのです。
例えば、木嶋が電車に乗ると、捜査員が隣に座る。そして“天気いいですなぁ。きょうはどこに出かけるんですか?”と声をかけることもありました。」
一見変わった捜査手法を選択した理由は、「対象者の心理動向を探ることが目的」だったのだそうです。関係者は続けて、
「突然捜査員に張り付かれ、声までかけられた時に対象者がどういった反応をするかを見るのです。ポリグラフ(嘘発見器)にかけているようなもの。埼玉県警は、‘98年に発生した会社社長による保険金殺人事件の際にも同じ捜査手法を取って解決に導いた実績があります。」
結局埼玉県警が結婚詐欺容疑で木嶋佳苗を逮捕したのは、9月25日のことでした。同県警はそれまで約50日間にも及び、上記のような佳苗の行動確認を続けたのです。その結果同県警は一つの結論を導き出します。
「これは、完全否認事件になる。“本件”である殺人容疑で取り調べても、自白は得られない」。この同県警の判断は、警察庁にも報告として上げられているといいます。(事実佳苗は、詐欺罪についてはおおむね認めているものの、殺人については否認を続けているようです。)
捜査関係者いわくー、
「つまり、行動確認に木嶋は全く動揺しなかった。“相当なタマだ”と感想を漏らした捜査員もいますが、ともかく木嶋の行動は大胆極まりないものだったのです。」
しかし捜査員を驚かせ
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